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コインロッカーのネジ(1〜5) こなみ詔子
(新書館 WINGS COMICS)

あらすじ

君はやさしくて良い人だね。
他人の傷に触れてその人が傷つくのを見て見ぬふりで防ぐ。
そうやって実は自分が傷つくのを防いでいる。
君はやさしくて賢い人だね。
会社勤めのきまりきった毎日を過ごしている八坂弘(ひろむ)。彼は「大切な人がたくさん死んでしまった」という辛い経験をもち、手首には深い傷跡が残っている。その傷のことは誰も尋ねようとしなかった。でも、見て見ぬふりをするのがほんとうのやさしさなのか……。
ある日、弘はスリの少女ネジと出会う。赤ん坊のときにコインロッカーに捨てられたというネジは、弘に問いかける。
「……痛かった?」「怖く……なかったの?」
弘は思う、そう訊かれるのをずっと待っていた、救いを感じる弘。
……こうして八坂弘とネジはともに暮らし始めた。

 この漫画に出会ったのは専門学校を卒業する数日前の事だった。その日は教室の大掃除でみんな学校に置きっぱなしにしていた教科書や本を整理していた。この学校とほんとに別れるんだなと想うと何となくさみしい気持ちで掃除していたことを覚えている。
だれの机の上か忘れたけど、この漫画の2巻と3巻がおいてあった。
表紙の絵が気になって読んでいると
「それ気に入ったの?よかったらあげるよ」 その人は誰だったのか覚えていないクラスメートの誰かなのだろうけど……。
心に色々な傷や悲しみを持って生きている人たち、そんな人たちを優しく包んでくれるような主人公の弘(ひろむ)とネジ。その優しさは読んでいると伝わってくるような感じがする。そして、自分の心の傷や悲しみを癒してくれるような感じがする。

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